経験の豊富さが売りです。
過去の事例その1
現場: | 某食品工場 炊飯室 |
依頼内容: | 天蓋フードの吸込みが悪く、もち米を蒸す時に発生する蒸気が室に充満し高温になり、作業に大きな支障を来している |
問題の原因: | 作業現場環境の打ち合わせ不足によるものと思われる排気風量の設定ミス |
改善前の状態: | 天蓋フード開口寸法 3300x1100
部屋床面積=25.9m2
天井高=2.7m
天蓋面風速=0.095m/s(風速計で計測)
風量 =1241m3/h(天蓋開口面積と風速から算出)
部屋の換気回数=17回/時 |
改善案: | 1.蒸気の排気であるため、通常、面風速0.3m/s以上で設計(※蒸気発生機械による) →従来は0.095m/s 2.工場等換気回数の目安(参考書引用)より、 小規模厨房の推奨値=30~40回/時 →従来では 17回/時 上記の値から必要な換気量を計算し、蒸気の発生量が多いと思われるので、経験値を+αする。それにより 決定数値:天蓋面風速→0.45m/s 風量→5880m3/h とす。 |
備考: | 給気=外気なので、冬季の事を考えインバーターで風量調整 |
これが蒸し機です。この上に天蓋フードがあります。
中心の器具がこの部屋の給気の吹出口でした。両脇にある吹出口は施工時に新しく設けたものです。
新設のグリスフィルター(油と水気を回収できる)です。この時は多量の水が溜まることが予想されたので、付属品のホース(左上部)を床排水まで延長しました。
二股になっているのが新設のダクトです。両脇は既存のもので、面風速はわずかでした。
天井裏にあるインバーターからリモコンを部屋のそばに設け、自由自在に風量調整できるようになりました。
2011・10・28
改善後の様子です。